今日はイラクについて思うところを書いてみようかと。
1週間くらい前、イラクの現状をアメリカ軍のとある市街警備部隊を追うことでまとめられたNHK BSの番組を見ました。この部隊の構成員は、まだ20歳にも届かないくらいの青年兵士や(まあガタイはアメリカ軍人らしくゴツイですが)、妻子と農場を残してやってきたおじさん兵士をはじめとした、州兵の皆さんです。アメリカは今のところ好景気なので、兵士の志願者数が少なく、通所なら海外に出ることがあまりない州兵も動員しなければならない状態らしいのです。
州兵というのは、招集がない間はいわゆる〔普通のお仕事〕をしていて、招集があった場合にお給料を受け取りつつ兵役を務める人達です。20歳にも届かないくらいの青年兵士さんなんかは、大学に進学するための補助金目的で志願したようです。おそらく、そんなに激しい戦地には送り込まれないと思っていたのでしょう。
ところが現実は最前線も最前線、混乱極まるイラクの都市の警備に回されてしまったのです。何か起こらないように、戦車に乗って銃口を人々に向けつつ警戒する毎日です。子供が近寄ってきても交流することはできませぬ。自爆テロをしかけてくるかもですからな。
いつ殺されるか分からない状況が1年半、24時間1秒余すことなく続き、精神的に限界が近いのはテレビ越しでも感じられました。こんな状況を共に支え合って戦ってきた戦友達は、もはや家族同然です。そんな折、部隊の一人がイラク人テロリストの攻撃により命を失いました。国には若い奥さんと小さい子供2人がいるのに(⊃Д⊂)。最近やたらと涙もろい僕は当然ここで泣きました。
こんな地獄からいつ抜け出せるんだよ(;´Д`)と思っているのがテレビ越しで伝わって来た頃、ようやく撤退日が発表されました。僕はもうこの時点で既にその部隊に情が移ってしまってまして、なんとか無事に帰ってくれーと祈っておりましたですよっ。
まあ無事に帰還できた時は泣き(以下略)。
アメリカ人側から見ても、こんなにも大変な戦争なんだなーと思った次第です。イラク人側から見たら、さらに悲惨な状態なんでしょう。戦争なんてやるもんじゃなかですの。
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イラクやアフガニスタン等の中東地域は、アメリカとは関係なく、未だに戦国時代とほぼ同じような状況が続いていると言っていいでしょうたぶん(すみませんあんまり詳しくない☆)。いちおう国境がありますが、100~300年くらい前に、民族の居住地域なんて完全無視してヨーロッパ人が勝手に引いた線なので、めちゃくちゃ適当なのです。あの時代のヨーロッパ人というのは、ヨーロッパ人以外の人間は全部猿と同じような動物だと考えていたんじゃないでしょうか。対象地域に〔人間がいる〕という観念がなかったのだと思われます。
例えば、かつてアフガニスタンを支配していた狂信者集団のタリバンは、隣国のパキスタンのアフガニスタン寄り地域でも大きな力を持っていましたし、今もタリバンの意志を継ぐ人々が、アフガニスタンにではなくパキスタンに大量に存在しています。また、アフガニスタン内部は自治区が大量に存在しており、あの格好いいカルザイ大統領も、実際にはほとんど力を持っていません。国境なんぞ関係ないのです。
イラクでは、クルド人やイスラム・シーア派、イスラム・スンニ派を始めとして、色んな民族がそれぞれの地域で牽制しあいながら暮らしています。つまり、イラクなんて国は本来存在しないのです。ヨーロッパ人が勝手に決めた国や国境なのですから。
しかし、実際にイラクという国はたしかに存在する。なんという矛盾でしょうか!!!
そこで登場し、強引に恐怖政治でまとめあげたのがフセイン大統領でした。逆らう民族は毒ガスで残虐に殺しまくることによって、彼はバラバラだった国を一つにしました。欧米も「まあしょうがない」と言って黙認したです。非常に残念ながら、彼は彼でこの地域に生まれるべくして生まれた人物だったと言えるのでしょう。必要悪ってやつですか。認めたくもない存在ですが、この野蛮な世界ではいないといけないようです・・・。
それを壊してしまったらどうなるか。それが現在のイラクというわけですね(´・ω・`)。
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アメリカがイラクを攻撃した理由は様々なものがあるようですが、正直僕にはよくわかりません。偉い学者さん達もよくわからないようです。非常に合理的な壮大な計画の一環かも知れませんし、感情や信仰と石油利権が混じった割と行き当たりばったりな行為だったのかも知れません。近年アメリカで台頭してきた新保守主義という思想も大きく関係するでしょう。
(※新保守主義というのは、極端に語弊を恐れつつ言えば「アメリカは世界でダントツで一番強いから、世界中を親米民主主義国家にしてさらに勢力を広げよう」という発想が元になっています。たぶんね!!)
アメリカの上層部を占める新保守主義の人達はイスラエルとの関係が深いとも言われ、その関係でイラクに攻め入ったという話もありますが、これもリスクを考えるとどうもアメリカの利益になるとは思えませんし、謎は深まるばかりです。
はっきりしているのは、イラク国民の皆さんが耐え難い苦しみを味わっていて、アメリカ軍の兵士も辛い思いをしていて、そして何よりも世界がより不安定になってしまった、ということです。イラク戦争のせいで東京でテロが起こる可能性が高くなってしまったんじゃないでしょうか。
事を荒立てない方が上手く行く場合が多いのです(なんて日本人的な考え方www)。やっちまったもんはしょうがないので、アメリカにはちゃんとイラクの後始末をして欲しいですが、これ以上あれこれやるのは止めてくだされです。