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クルマ需要が低迷しているといわれながらも、7月18〜20日の連休中、1000円で乗り放題の高速道路にはたいへんな渋滞が発生しました(お盆期間の渋滞も心配されます)。排気ガス量の増大が気になりますが、やはり人はクルマが好きで、クルマは人の主要な移動手段の一つであることに変わりがないことが示されたといえるでしょう。
ところで、現在、衝突安全性能試験は、フルラップ前面衝突、オフセット前面衝突、そして側面衝突の3種類について行なわれています。これ自体はけっこうなことなのですが、衝突事故について、追突されるクルマがあるということが、なおざりにされているような気がしてなりません。しかも現実は、図で見るように、貨物自動車の関係する追突事故が多いということがわかります。
事実、1999年11月28日に東京・世田谷区の東名高速道路で大型トラックが乗用車に追突し、幼い女の子ふたりが炎上した車の中で亡くなった惨事など、特に人命を奪う大型貨物自動車等による追突事故の例は、枚挙にいとまがありません。また私事で恐縮ですが、自家用車運転歴40年の小生も、いずれも信号待ちしているときに追突された経験が3回もあります。幸い、追突してきたのも乗用車で小生が負傷することはありませんでしたが、「追突」というと、「追突される」というイメージが強いのです。
たしかに、追突された場合に最も直接的なダメージを受ける後部座席に人が乗るケースは少なく、運転席と助手席に乗っている人の安全性向上が優先度が高いでしょう。後部座席の乗員にシートベルトを義務づけたのも、どちらかといえば前部座席の乗員の安全のためのようですし。
にもかかわらず、追突された場合の後部についての安全テストは、少なくとも公には実施されていないようです。後方のクルマに関して、最近は、接近してくる後続車に警告音を発するとか、先行車両に接近しすぎたら自動的にブレーキをかけるというような技術などが研究開発されています。しかし、肝腎の後部の強度など安全基準が明確に定められていないのでは、安心して信号待ちをしていることもできません。独立行政法人自動車事故対策機構は、ぜひ「【被】追突試験」を自動車アセスメントの項目に加え、世界中のメーカーのさらなる努力を促していただきたいと強く思います。
ついでに、警察庁においては、停車中にサイドブレーキを掛けておくよう指導することを希望します。小生は停車中サイドブレーキを掛けておく習慣なので、3度の被追突事故でも前のクルマに玉突き衝突しないで済みました。もし、そうしていたならば、2006年、海の中道大橋で衝突されて海に転落し3人の幼い命が失われた忌まわしい事故も、被害をもっと少なくできたのではと惜しまれます。

(愛知県警察「高速道路の事故防止」より。データは平成16年〜20年)
(龍門 歩)
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