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3,4日後,心当たりのないゴム屑らしいものが床に落ちていました。拾って不燃物入れに捨てました。翌日も同じものが落ちています。見まわすと,床のあちこちに散らばっています。一瞬,脳内に疑問が走りましたが,ハッとして,履いているサンダルを見ました。なんと,厚底の後部側面が裂けていて,その割れ目から詰め物のゴムの切れ端が出てきていたのです。
安いから,まぁこんなものだろうとは思ったものの,いちおう出品者に電話しました。出品者はていねいに謝り,同製品についてこのようなクレームを受けたことはないといいながらも責任を認めて,2足目の代金を返金し,無償で同じものをもう一足送ってくれました。履いてみると,残念ながら二日後には側面が避けてきました。やはり,製品自体の欠陥以外のなにものでもありません。出品者に連絡すると,再びていねいに詫びて,できれば日本製と明記してある同じような製品を送りたいと申し出てきました。返金では損失をもろに出品者がかぶることを考慮して,小生は申し出を受け入れると共に,右に掲載してある写真をメールで送りました。翌々日には,2回目の代品が届きました。製品の破壊状態がよくわかったということ,小生の提案どおり当該商品の出品を取りやめたということが書かれた礼状が同封されていました。
代品の底には出品者が言ったとおり“MADE IN JAPAN”と印字されています。目と指で確かめた厚底のぐあいから予想されたとおり,履いてみると堅牢性が感じられます。これなら,通常の耐久性はあるだろうと確信しました。思えば,“適度なクッション感”は,中身がスカスカの粗悪品であることの表われだったのです。
それにしても,壊れたという小生の電話を疑うことなく,すぐに対応してくれた出品者はとても誠実だと思いました。もちろんオークションの“評価”欄に“悪い出品者”と書き込まれたくないという思惑があったにせよ,ごくごく零細な業者ながら代品を2度も送って(少なくとも1回の返金手数料と2回の送料分まるまる)損をしたのです。政も官も民もお金至上主義で,桁外れの不正行為が次々と明らかになっている(といっても氷山の一角でしょうが)この時代に,“常識的な良心”を失っていない人に出会って,ひさびさに心温まる思いがしたのでした。
(龍門 歩)

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