ネット・オークションで心が暖かくなった(上)
〈乱気流No.378/07年11月号〉


 5,6年前に靴のチェーン店で購入し,フローリングの書斎で履いていた厚底サンダルがこわれてしまいました。小生にとっては便利なアイテムなので,前回購入した靴屋に買いにいきました。ところが,見当たりません。たまたま品切れなのだろうと,別の店に行ってみました。ありません。小生はちょっと焦って,あちこち覗いてみました。やはりありません。たまたま,それらの店々で品切れになっているのであって,そのうち手に入るだろうと思っていました。しかし,折あるごとにさがしても,どの靴屋にもありません。
 先般,とうとう店員に尋ねてみました。すると,扱っていないとのこと。2,3の店から同じ返事が返ってました。そういえば,“厚底”の履き物自体が店内に見当たりません。なるほど,最近のファッションを見ればわかるように,厚底の“流行”がとっくに終わってしまっていたのです。
 無いとなると無性に欲しくなるのが人間の性,小生はネット・オークションで検索してみました。すぐに,求めていた大きさ,高さのものが見つかりました。しかも安い!
 欣喜雀躍,小生はさっそく落札しました。相手の指定口座に振込みをし,出品者から約束どおり品物が届きました。履いてみると適度なクッションが効いていてなかなかいい感じです。すっかり気に入りました。
 そこで,後で壊れたときに使うために,すぐに2足目の振込みもしました。まさか,驚きの事態が待っているとは思ってもみなかったのです。

(つづく)
(龍門 歩)


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