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社寺仏閣? 〈乱気流No.27/06年11月号〉 |
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表題の「社寺仏閣」を見たとき,小生は愕然としました。調べるまでもなく,社寺は神社と寺院,仏閣は寺院(の建物)で,言葉が重複しているのです。実は若い友人がブログで,同じ「社寺仏閣」と書いていたので注意したところですが,日本の代表的な新聞がこのような誤用を堂々と見出しに使っていれば,誰もが正しいと思い込んでしまうでしょう。小生は「神社仏閣」と習いましたし,そのほうが正しい用法だと確信しています。 〈日本語の乱れ〉については,いつの時代も指摘されてきたことはご承知のとおりです。それは基本的には,社会の変化が要請する必然的な現象だと思われます。本来はゆるやかな変化の進行が望ましいのですが,現代ではネットや携帯電話のブログ・メールの普及も一因となってその傾向はますます加速し,いまや〈新日本語〉とでも呼びたいような記号が若者の間で氾濫しています。 そのような時代の波を受けたのか,テレビのテロップの文章や,ニュース・ナレーションの文言,新聞等の記事に誤字・誤用が多いことは嘆かわしいばかりです。たとえば,テレビ・ニュースの文章における接続助詞の「が」の乱用。逆接と順接を取り違えて二つの文章をつなぎ,聞いたほうの頭が捻れるような使用例が多々あります。 また,敬語の使い方の誤り。これは政治の中枢においても目立ってきました。たとえば,内閣官房長官が「総理には総理のお考えがおありでしょう」などというのは敬語の誤用です。秘書が「社長はお出かけになっていらっしゃいます。午後3時ころにお帰りのご予定でございます」というのが誤りであるのと同断。皇室に対する敬語の重複も甚だしい。 このような事例を挙げればきりがないうえ,小生自身も馬脚を現わさないとは限らないので,このへんで切り上げます。くわばらくわばら――。 (龍門 歩)
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