| 遊泳性の鮫=大木裕之 | ||
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この人物、とにかくいつも動いてる。泳がないと酸素を採り入れられずに死んでしまう遊泳性の鮫のように、じっとしていることがない。ホホジロザメのように獰猛かどうかはわからないが、「少し立ち止まって考えろよ」と言ういとまもない。高知にいるかとおもえば北海道。岡山かと思えば長野から東京。そして海外。帰国したとおもったら名古屋……電話を掛けてもせかせかしている。だいたい、側に誰かがいるか、乗り物の中。居酒屋で飲んでいても、カメラを回したりケータイで話したり、と思うといつの間にか姿をくらます。珍しく対面して話そうとしても、電話がくれば面前の相手をそっちのけに長話する。もっとも、相手が違えばじっくり腰を据えることもがあるのかもしれない。 所詮、映像を撮る奴と、小説を書く人間とは、生き方そのものが違うのだろう。 大木裕之には、拙作『ディジタルホルモン』(2004年7月/文芸社発行)の扉イラストを描いてもらった。個展などで彼のイラストを見て、僕の不確定性文学的発想にぴったりだと思っていたからだ。快諾してくれて出来上がったイラストは、6枚とも脱神秘的で超感覚的なオーラを放ち、『ディジタルホルモン』のテーマを照らし出してくれている。とても嬉しい。 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]()
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